名バイプレイヤーの訃報が続いていますね。
コミカルな役が多かったですし、
80歳ですから、
あまりニュースで話題にならなかったですね。
でもね、この人ね、
実はとんでもなくとんがってたわけです。
まずは
この歌知ってます？
これはすごいですよ。
かなりぶちぎれてます。
おふくろのオッパイの味をおぼえてるのか！？
すてた女のほくろの数をおもいだせるのか！？
こんな歌詞を歌って、様になるハードな不良だったわけです。
もともとは、ボンボンで、やさぐれ切ってる少年が、
永六輔なんかとつるんで、遊びほうけていたわけです。
世の中はすり鉢だ！
人生はすりこ木だ！
働けば働くほどほど
すり減っちまうんだよ！
流れるブルースコードは、決まりまくり、
ジェームスブラウンばりの、グルーブが走ります。
仲間はみんな同じスイカを盗んだ
仲間はみんな同じ女に抱かれた
仲間はみんな同じ汽車に乗った
それがどうだ。いつの間にか俺はすりこ木だ！
俺はすりこ木にされちまったんだよ！！
この曲は、実はミュージシャンには人気があって、
それで、とん平をイベントに呼ぼうとすると、
高額なギャラを要求して突っぱねる。
いやあ、いいですねえ。
酒浸りの人生だったと聞きますが、
北村総一朗さんが
左さんの「その才能と愛くるしさに、ずっと嫉妬していた」
と語っておられますね。
博打で数回逮捕もされていたようで、
懲りませんねえ。
でもね、役者さんとかは、
それでいいんじゃないんですかね。
彼らは基本的に、仲間内に義理を欠くことしなければ、
それでよいのです。
社会的道徳、倫理、常識、
そんなつまんないことから自由であるべきなんです。
その代わり、彼らはある「差別的待遇」を受け、
そんなことを気にせず生きる。
そこに、一般の客は、
夢と軽蔑と憧れを要り交ぜた、
羨望と言う狂気を与えるのです。
それこそが、色気であり華であるわけです。
そう考えれば、今の
しょせんその辺の街中で見るような
芸能人なんか、ちょっとお呼びじゃないですね。
カッコよかったですよ。
左とん平さん。
すり鉢にすり減らされたんですか？
それも多分冗談でしょう？
あなた、すり鉢を割っちまったんじゃないんですか？
ムッシュによろしく！
（そうそう、順番でいくから、待っててね！哀悼でクリック！）
（
