CHUFF!! チャフで行こうよ。

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ズジスワフ・ベクシンスキーを知ってるかい?

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ポーランドに生まれて、

ポーランドを出ることなく死んだらしい、

ベクシンスキー

 

作品群はこちらで一気に。

www.youtube.com

 

まあ、正直申しまして、

絵描きとしては大したことないと思います。

この人の存在のありようは、

「絵描き」ではないような気がするのです。

 

 

少なからず、ファンのいる人なので、

あちこちに、まとめられておりあんすね。

 

だいたいこんな感じで。

 

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うーん、お分かりいただけるでしょうか。

アメリカンイラストレーションに近いと思うんです。

 

この人の絵は、まあ気持ち悪いですけど、

なんか魅かれるというのは、

 

つまりはわかりやすい!

 

ってことなのでしょう。

誰でもわかる。

好きか嫌いかは、別とすれば。

 

ところが、こういうのを好きな人は、

つい、自分特別感をもってるわけです。

 

今回は、なぜベクシンスキーはウケるのか、

を考えたいと思います。

 

こういうのを、つい分かったつもりになると、

青山先生に怒られるわけです。

青山先生をご存じない?

 

それはいけませんね!

問題です!

 

こちらです。

chuff.hatenablog.com

 

さて、時代を戻しますと、

幼少期にナチの洗礼をうけているわけですね。

その後のポーランドは、社会主義国へと。

ワレサ以降のポーランドは、実はイケイケの、

バリバリ資本主義国家へと。

 

今や、クラッシクカー大国です。

安い労働力を武器に、ちょっとした

バブル経済が吹き荒れているともいえるでしょう。

そのすべてを、彼は見てきている世代なのです。

 

そんな中のことです。

分かりやすいことってのは、

「民衆的」なわけで、「労働者」向けに、

けっこう、寛容だったわけです。

なので、分かりやすさってのは、とても大事。

 

このあたりで、実はアメリカのイラストが、

大衆向けだったことと、相関が出てくるんですね。

それはこれとか読むと、よくわかります。

 

チェコ ポーランド ハンガリーのポスター (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)

チェコ ポーランド ハンガリーのポスター (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)

 

ものすごく、ポップで、

神秘的で、シュールです。

 

要は、エロとか政治的宗教的でさえなければ、

けっこう、緩かったわけです。

どこの国も、エリートは堅物です。

分かりっこないのです。

 

ベクシンスキーは、

ゴシックとバロックに分かれます。

みなさん、これを分けられますか?

説明すると長くなるので、

 

バロックはイタリアン。

ゴシックはドイツっぽい。

 

でいいんじゃないでしょうか。

 

言い換えれば、

軽やかな豪華さがバロック

重々しい豪華さがゴシック。

 

まあ、そんな感じですね。

 

私に言わせるとですが、

 

バロックは軽い変態。

ゴシックは重い変態。

 

現代日本人には、ゴシックがやりやすいですね。

でも、憧れるのはバロックと言う感じでしょうか。

 

とまあ、かるく否定的な意見が続きましたけど、

このトップ画はいいと思いませんか?

私は思うんですねえ。

 

これはよい!と。

 

人間の夢が詰まっている気がします。

そして、ベクシンスキーは、

極めて資本主義的な死に方をするんですねえ。

これも、また必然だったのかもしれませんね。

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