初めての大冒険 青さんのオートバイへの道
誰にだって初めてはあるのです。
それはいつも大冒険なのですよ。
さて青さんが、寒風をついて、
長崎の路上に出ました。
轟天号で。
それまでよく知っている道が、
危険な見知らぬ世界に変わったのです。
いいですねえ。
ワクワクします。
ところで、一世風靡セピアってありあましたよね。
あれ、「よさこい」の原型なんじゃないですかね。
ではさっそく。
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大冒険。
それがたとえ、往復五キロだとしても。
今週末は、恐ろしく寒いそうな。
明日は曇り。天気が崩れる可能性もある。
昼飯をいただいた後、外を眺めると、
春の陽光が海を金色に輝かせております。
フーン…
おもむろに部屋に戻る。
届いたばかりのチェストプロテクターを装着。
ニーシンガードをセットアップ。
ヘルメットを小脇に抱えて車庫に向かいました。
なんど見ても惚れ惚れする轟天号。
ひとつ息を吐いて、跨りました。
目的地は、車で三十分ほどの場所。
交通量はそれなりです。
まずは合流です。
原付きや車なら、
なんということもないわけですが、
いきなり胃がキリキリします。
半クラの加減がわからないまま、
フォンフォンエンジンがうなりますが、
ぬるりと車線に入りました。
2速、3速、4速…
どのぐらいまで上げたら良いものやら、わかりません。
長崎の道路は、
特に海岸線は、
右に左に曲がりくねっており、
そこに高低差が加わることで、
走る面白さを堪能できることうけあいです。
しかし、初心者にとっては迷惑なだけです。
ギアチェンジが忙しい、、
と思っていましたが、
それなりでした。
さすがはCB400SF、
ぎこちない初心者の操作でも
それなりに動いてくれます。
ただ、ブランク一年というのは、
やはり長かったようです。
カーブがいまいちです。
これはもう慣れるしか無いですね。
走り出して五分程でしょうか。
私は引き返すことにしました。
初めての公道は、
私によほど緊張を強いていたようです。
免許証はもっていたんですが、
財布他一切を忘れて出かけておりました。
普通じゃないんですねぇ。。
リラックスしているつもりだったんですが。
往復五キロ。十分弱。
いま、これを書いていて、
肩から腕にかけて、
謎の張りを感じています。
きっと、筋肉痛になるのだと思います。
はて、ちょっとバイクに乗っただけ、
なんですけどねぇ。
世の中は不思議な事が多いな、と。
明日は明日とてまた出よう。
明日こそは、
なんとか目的地にたどり着きたいな、と。
とりあえず、
最初の「路上教習」を済ませての所感でありました。
了
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ああ、思い出しますねえ。
私の場合は16歳でしたけど、
吐きそうでしたよ。
冒頭の
「ヘルメットを小脇に抱えて車庫に向かいました」
ってのが、既にライダー感満載で、
片岡義男世代には、グッと来るものがありますね。
今どうしてんでしょうねえ、片岡義男。
残念ですねえ、いい文章かいてたのに。
駄作も多いですけど、
かなり日本語の限界を越えた作家だったと思います。
青さん、早くもそのレベル。
いや、財布は忘れないようにね。
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