いわゆる「ヤンキー」の臭いのする写真を探したんですが、
ネットではなかなか見つからないもんですなあ。
出てくるのは、もうちょっと後の、
メディアで出来上がった「ステレオタイプ」
みたいなのばかりですねえ。
こんな感じの。
ちょっと違うんですよ。
もう少し、ダサいんです。彼らよりも。。
それで探していたら、見つかるもんですねえ。
当時の空気、まあ70年代後半あたりですね。
そうそう、この感じ。。
足元はなぜか、こんなスリップオン。
この後、なぜか流行った女性用サンダル。
千代大海の若き日も。。
別に懐かしんでいるわけじゃないんです。
今から思うに、あれは「高度成長期」の
落とし子だったんじゃないんでしょうか。
日本人の多くは「消費の仕方」を知らなかったわけです。
消費は知らないけれども、多少手元に銭はあるわけです。
潤沢にはなかったけれども、車は買えたりするわけです。
しかも、「学ぶ」という精神が低い。
でも、「真似る」精神は高いんです。
となると、わかりやすく、修行の要らないものは、
あっという間に定着するわけです。
そういう意味では、初期にはきっとあったであろう
ツッパリの「なにか」も消えて、
形式だけが模倣されたんじゃないでしょうか。
私が思うに、「ヤンキー」の語源は、
やはりアメリカ人じゃないでしょうか。
憧れたんだと思うんです。
戦後の匂いのなかですから、当然ですわな。
ですので、キャロル登場くらいまでは、
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リーゼントと言えばダックテールだったんです。
ダックテールはこちら。
アメリカンなスタイルを、ちゃんと模倣していたわけですね。
キャロルの登場は、好き嫌いはともかく、
とてもカッコよかったですよ。
日本的初のパンクロックだったんじゃないですかね。
このとき、リーゼントのイメージは、
エルビスかジェームス・ディーンでしょう。
それが、ヘアーセットも面倒な人間に伝わってゆくと、
リーゼントはこうなっていくわけです。
ダックテールより、かなり床屋さんの技術が入ってきます。
パンチ、二グロ、アイパーとかも
ありましたね。
その移行期の中間にいたのが、クールスじゃないかと思うんです。
実は彼ら、大学生のボンボンだったんでよね。
岩城は一所懸命、隠しているような気がしますけど。
黒歴史のようです。
クールス結成の血判状とか、いろいろイタイ話満載です。
興味のある方は、上のサイト面白いですよ。
キャロルのパシリがクールスで、
クールスのパシリが所ジョージという。。
実はみんな大学生という。。
まあ、いわゆるF私立ですけども。
それが田舎の不良達に、妙に誤解されてこうなっていくわけです。
その橋渡しが、横浜銀蝿じゃないかと。
ちなみに、彼らも大学生だったそうです。。
私の記憶では、ダブルの革ジャン着たヤンキーはいませんでしたよ。
しかもそこに、白の「ドカン」を合わせるとか。。
まあ、芸風ですよね。
そのあとは、もしかしたら湘南爆走族?
でもねえ、多分やりたかったのは、
こういうイメージだったんじゃないですかね。
いわゆるレディースも、こうなるはずが
時間とともにこうなってしまう。
まあ、何と言うか。。。
「マネ」から始まって、
それから元々の意味がなくなってゆくと、
収まりどころが分からなくなってゆくんでしょうねえ。。
ヤンキー文化もね、私の記憶では、
80年代に一旦消えたんだと思うんです。
でも今度は、メディアが取り上げて、
東京サイドから再び火がついた気がしますねえ。
消費をどうしたらいいのか分からないけど、
そこそこお金を持っていると、
こうなるってことかもしれません。
なんでしょう。
切なくなってきたので、これで終わります。
ホントは、もう少し探求するはずだったんですが。。
(切ないよね、なんとなく。年取ってもこんな感じの人たくさんいるけどね。アーハーでクリック!)