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The Soul of Japan 武士道 その8 赤穂事件(いわゆる忠臣蔵)

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前回18世紀初頭まできました。

吉宗が登場したりとか。

chuff.hatenablog.com

今回は、「武士道」の一大転換期である、

赤穂事件を扱います。

いわゆる「忠臣蔵」ですね。

これねえ、危険な気もするんです。

日本人の琴線に触れるテーマだと思うからです。

 

ではなぜ赤穂のお家騒動が、

赤穂浪士忠臣蔵」という物語に

変貌していったのかも含めて、

臆さずにやっていきましょう!

 

 赤穂事件とは

多くの人は、一応物語をしっているとして進めます。

ご存じない方は、こちらを参照。

 

一般的な「赤穂浪士忠臣蔵

忠臣蔵 - Wikipedia

一応歴史的な意味での「赤穂事件」

赤穂事件 - Wikipedia

 

いろんな人がいろんなことを言ってますので、

まあそれはそれでいいでしょう。

ともかく人気あるんです。これは海外でも同じですね。

人気ありますよ。

 これの途中に、赤穂浪士の話が大切なプロットとして出てきます。

 これなんか、もろに大誤解ですけど、赤穂浪士話です。

 

忠臣蔵は今の年末の12月14日じゃない

今回注目するのは、この事件が実は1703年1月30日(新暦)なのに、

1702年の12月14日(旧暦)として語られて、

年末の恒例行事になっている理由を考えることです。

新暦の時代でも、旧暦の日付で行う行事は多々あります。

都合とか、いろいろな理由で。

 

でもね、よく考えてください。

12月14日ころの東京で、あんなに雪は降りません。

日本の旧暦での年末の1月下旬を、

それを現代の年末に置き換えた理由。

それで誰も疑問を持たない理由。

 

そりゃその方がカッコいいから

じゃないですかね?

 

いいですか、これはとても大事なことです。

バカにできないですよ。

人間は、文明の発生と同時に、

これに命かけてきたと言ってもいいわけです。

カッコいいは、絶対的な正義です。

 

特に、ちょっと余裕あるとね。

 

まあ、作家の大佛次郎の影響というか、その本のまんまでしょう。

大佛次郎 - Wikipedia

日本の小説界で、作品が庶民に誤解を与えてしまった、

東の横綱は、この人でしょうね。

赤穂浪士〈上〉 (新潮文庫)

赤穂浪士〈上〉 (新潮文庫)

 

西の横綱は、もちろん司馬遼太郎です。

 

竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)

竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)

 

お二人とも面白い作品をたくさん書かれていますけど、

 

アレ全部フィクションですからね!

 

事実じゃないですよ!

 

ここ大事です。

なぜなら、昔も今も、

このあたりから、事実よりもイメージが先行していったのです。

そう、イメージが大事になってきたわけです。

イメージがよければ、実際はどうでもいいというか、

そういう時代に入ってきたのです。

それが江戸は元禄ということになります。

 

イメージとは何か?

 イメージとは、無数の人間が想起できる、

共通のぼんやりとした意識のことです。

たとえば、イタリヤと言えば「情熱の赤」とか。

 

あれ、実は嘘だって知ってました?

国家にはナショナルカラーというのがありまして、

ナショナルカラー - Wikipedia

イタリヤのは、なんと「青」。

フェラーリの「公式なカラー」はなんと「黄色」。

フェラーリ - Wikipedia

本来のフェラーリのコーポレートカラーは会社があるモデナ県のカラー「黄色(ジャッロ)」であり、フェラーリの黄色い外板色の名前は「ジャッロ・モデーナ」とされている。また跳ね馬の背後にもコーポレートカラーがあしらわれているが、これはシュトゥットガルト市の紋章の背景が黄色だったため(ただしポルシェのエンブレムは金色)。

 

 モータースポーツ独特のナショナルカラーってことなんですね。

4輪モータースポーツを統括する国際自動車連盟(FIA)が、国別に車両の塗装色(ナショナルカラー)を指定していた時期がある。現在はその規定はない。現在でもナショナルカラーを使用しているのはF1フェラーリ = 赤程度である(注:フェラーリの本来のコーポレートカラーは、社旗・社章にも使われる黄色である)。

元々は、1900年に開催されたゴードン・ベネット・カップで各国国別に車体の色が決められたことが発祥とされる(アメリカの新聞「ニューヨーク・ヘラルド」紙の社長ジェイムズ・ゴードン・ベネット・ジュニアの発案)。このレースは国別対抗戦であり、参加した4か国はそれぞれ、アメリカ・赤、ベルギー・黄、ドイツ・白、フランス・青と決められていた。

 どうです?

つまり、我々のイメージというものは、

実は誰かが作ったものなのです。

今となっては、フェラーリというか、イタリヤは「赤」で確定でしょう?

ちょっと、極端に言うとですが、

一般大衆という、

とても母数の多い集団に、

ぼんやりとした意識を持たせること。

もしくは、大衆からそういう共通のものが浮かんでくること、

それこそがイメージなんだと思います。

 

日本の「日の丸」もそうですね。

あれも登場がどこなのかはっきりしません。

平氏が赤、源氏が白、天皇は日輪の丸、

それがどうも11世紀頃に組み合わされたものらしいですね。

でも今となっては、日本の国旗は「日の丸」以外にないんじゃないでしょうか。

これもイメージです。

 

赤穂事件のイメージ

そこから考えると、赤穂事件の真実はともかく、

関ケ原から百年たって、

「武士道」が生き残るための現実的な思考方法ではなくなり、

一般受けする「イメージ」に入ったんじゃないでしょうか。

一般民衆が力をつけてきたことにより、

「イメージ」という、ぼんやりとしたものが、

とんでもなく世界を突き動かす時代に入ったわけです。

 

もちろん、武士も例外ではありません。

命のやり取りの「玄人」である武士も、

戦闘の専門集団ではなく、

その頃には「役人の集団」なわけですからね。

 

よーく考えてみてください。

浅野の殿様のとった行動は、

戦国時代なら総スカン食らう話ですよ。

理由がどうあれ、キレちゃいけないとこで、

マジでキレちゃった殿様なわけです。

世が世なら、大石が殿様になって一族をまとめたでしょう。

浅野家はよくて切腹、下手すりゃ山に埋められて終わりです。

そういう空気が戦国なわけです。

 

もう一度前回を思い出してください。

chuff.hatenablog.com

新井白石が勢いをつけてきたころです。

何よりも、規律とかが尊ばれる時代に入ってきているわけです。

吉宗にも、「葉隠」までもあとちょっと。

葉隠 (知的生きかた文庫)

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徹底した管理主義の予感の時代です。

息がつまりますよね。

そこで、風雲の時代を懐かしむ回顧主義的なイメージがあったわけです。

そこに「死の覚悟」や「暴力」の匂い、

「一定の規律」が存在するかのような、

赤穂事件の登場です。

 

そりゃあ盛り上がったでしょうねえ!

 

このとき、事実なんてどうでもよくなっていたはずでしょうね。

 

まとめ

冷静に考えてみましょう。

「討ち入り」の後、返り血だらけの赤穂浪士が、

生首をぶら下げて江戸市中を歩いているわけです。

民衆はヤンヤの喝采。

なかなかにすごい風景です。

 

イメージの力ってのは、

それを「血なまぐさい」とは思わせないわけです。

つまり、カッコいいと民衆が認める。

赤穂の侍たちも、とんでもなく気持ちよかったでしょう。

 

時代は、こうやってイメージの世界に入ってゆくわけです。

このイメージからは、だれも逃れられません。

しかし、イメージは変容する可能性を常に秘めています。

 

つまり、危険なわけです。

 

ということは、それを固定する仕組みが必要なわけです。

ある意味、骨抜きにする仕組みですね。

日本ではこれを「道」と呼びます。

柔術が柔道に、剣術が剣道に、茶が茶道に。

 

そして、武士は「武士道」に。

どうです?

ちょっと幕末が見えてきたでしょ?

どうです、一気に読まれては。

chuff.hatenablog.com

 

(ふう、こりゃ長いわね。。書いてる方もそれなりに大変。そこでクリック!)

 

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