どうにも愉快な博物館にやってきた焚火の男。
金と時間があると、だれでもこんなことができるとは限らない。
あれほど金が余っていたバブル日本は、
結局つまらない箱モノだけを作っていただけ。
何かが根本的に違うようですね。
今回も唖然とします。
ではさっそく。
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バイクは2階に展示されている。
上がってみると、まさしく圧巻。
よくぞこれだけ集めたなと思えるほどのマシンが、
まるでバイク屋の陳列のように並んでいる。
しかもその内容はあまりにも貴重な、旧車、名車、珍車ばかり。
中にはそれこそ文化財級のクラシックマシンが、
何かで仕切るでもなく普通におかれている。
何台も。
うわぁ・・・飽きねぇ。
古いマシンは当然、性能では新型に劣る。
だがその形状、デザインにおいては夢に溢れている。
当時の作り手が思い描いたであろう、そんな夢にあふれている。
人が憧れるものには必ず夢の片鱗が存在する。
そしてそれは美しく、カッコイイ。
オレが免許を取った頃は
車やバイクは自分の個性を写し出すアイテムだった。
各人の夢の具象だったのだ。
選択肢も多かった。
だが残念なことに、現在の車事情は悲惨でしかない。
服で言えば、みんなが同じ制服を着ているような。
ウンザリするわけですよ。
今、目の前にある貴重なお宝の山は、オレの憂いた気持ちを癒してくれる。
スバラシイ!!
1日、ここにいてもいいわ、オレ。
だが・・・そういうわけにはいかないという現実。
それ程の時間はない。
1時間半ほど博物館で過ごし、オレ達は次の目的地へ向かった。
まぁ次といっても車で5分ほど。
頑張れば歩いても行ける所にそのジャンク屋はあった。
その名も「JURBY JUNK」
そのまんまである。
最初は車やバイクの中古パーツを扱っている店かと思っていたのだが
どうやら雑貨を扱うリサイクルショップのようだ。
中に入ってみると、入り口付近にレジがありそこに
猫を抱いたオバサンが座っている。
実に怪しい。
店内はというと・・・狭い。
そして、妙にホコリっぽく何が何だかわからない。
倉庫というかゴミ屋敷というか。
置いてあるのは、
オモチャや古めかしいポスター、
そして怪しい置物などなど。
なぜか天井にはバイクが吊るされていたりする。
あれも売り物なんだろうか。
もしかしたらお宝が眠っていたりするのかもしれないが、
ここでそれをじっくり探そうという気にはとてもならない。
他のやつらはあれこれ物色しながら買い物をしていたが、
オレは早々に店を出た。
外にはこの雨の中、置かれた売り物のTシャツがずぶ濡れになっているし。
なんか色んな意味でメチャクチャである。
隣が古本屋になっていたのでのぞいて見たが、
まさに物置。
この状態で欲しい本を探すのは至難の業だろう。
それでも他の地元のお客さん達は、
熱心にあれこれ手に取って探している。
この島の人たちは、
それだけ時間に余裕があるという事なんだろうか?
だったら店の中ももっと整理しろよ
と言いたくなる。
しばらくすると他のやつらも買い物を済ませて出てきた。
そして次にオレ達が向かったのはピールという港町。
ここには古い城があり近くの会場でこの日、バイクのイベントが開催されているらしい。
そしてオレ達はそこでとんでもないものを目にする事になる。
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天井からぶら下げられているバイクの説明を読んでみると、
ウィリーキングのデイブ・テイラー大英帝国五等勲爵士
1977年に、マン島TTコースをウィリーで走り切る
と書かれている。
どうも、ウィリーだけで勲章もらったオッサンの、記念マシンのようですな。
MBEとはナイトの地位で、英国人ならば「サー」を名乗れます。
真田広之がもらってるんですね!
アデルやポール・マッカートニーと同レベルってか!
この方ですね。
なんか、調べてたらすごい人みたいです。
1977年のマン島らしき動画もチラッと出ています。
英語ができなくても楽しめますよ。
慕われていたようですね。
(普通に街にあるんだなあ。。すげえモノ観たってわかってんだろうか、こいつ。そこでクリック!)
オマケ。
偶然見つけました。かなりキテマスネ。
イギリスですね。1980年代と思われます。
フィルムですね。