CHUFF!! チャフで行こうよ。

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「国」はいつからあるの? その3

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さすがにそろそろちゃんとしますよ。

 

「遊んでんじゃねえ」と怒られたんです。

「仮にも「国」を論じようとしているのに、その軽薄さはなんだ!」

 

こう言う人いるから面倒なんですよ。

だから今回こそ、ちゃんとやりますよ。

そして、言い返してやります。

 

「遊んでんだよ!」

 

と。

 

 

前説が長くなりましたが、参考文献の大事さはご理解いただけたと思います。

そこで今回取り上げるのは、この方。

菊池良生先生の名著、「傭兵の二千年史」です。

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

 

たかが新書となめてはいけません。

主にヨーロッパの傭兵史を中心に書かれている本ですが、

基本的に世界中で起きていることなので、そこは気にしなくてイイと思います。

 

「国家論」「戦争」「兵役」これらを調べたい人は、

まずこの本を読んだほうが良いと思います。

世界史的なことが、高校レベルでわかっていれば、

難しいことはありません。

 

もし、難しいとすれば、日本という「特殊な歴史のある国」のイメージで、

「国」というものを普遍化しようとしているからでです。

これは良い悪いではなく、日本は特殊です。

その最大の特徴は、やはり天皇制ですね。

 

国産み神話から続く血脈を、国家元首として据えている国は、

日本以外にはないと思います。

今年は皇紀では2677年ということになるわけです。

 

今日、仮に世界中の人々が集う晩餐会があったとしましょう。

これに全てランキングが着いたとします。

天皇家は間違いなくトップ3に入ります。

一番はエリザベス女王でしょう。

王室は国家予算だけではなく、個人資産運用でも維持してんですから、すごいことです。

 彼女でも、血統的にはたかだか1,000年。血筋はバイキングです。

二番目が難しい。

ローマ教皇でしょうか。それとも天皇家でしょうか。

日本の天皇家は無収入ですからね。

4番目にやっとアメリカ大統領のはずですが、トランプさんですからねえ。

もしかしたら、プーチンが大穴で入ってくるかもしれません。

 

そんな晩餐会があったら、幹事とか間違いなく胃に穴があきますね。

 

このような国家体制があるのは、確かに日本だけです。

強いて言うなら、アラブの揉めているとこあたりが候補になってきます。

それでも、モハメッドより遡れないので、血筋としては1300年位になりますね。

逆言うとですが、西洋に寄ってもたらされた「国家」概念を理解しようとする時、

我が国の「国」概念では無理があるということです。

 

例えば、川端康成ノーベル賞受賞作

 

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

 

 この冒頭の

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

 

この「国境」とは、なんなのでしょう?

英語への翻訳で苦労した話として有名です。

しかし、英訳がないとノーベル賞はないのです。

englishmaxims.seesaa.net

 

『雪国』は1956年(昭和31年)にアメリカの日本学者エドワード・サイデンステッカー(Edward George Seidensticker, 1921-2007)が英語に翻訳して“Snow Country”として出版します。
1956年の翻訳では次のように訳されています。

“The train came out of the long border tunnel - and there was the snow country. The night had turned white.”
“Snow Country”, Yasunari Kawabata, Translated by Edward Seidensticker (1956) 

 

もうね、サイデンステッカーは、ノーベル賞翻訳賞があればあげたいくらいの名訳してます。

しかし、これもborderを使うかどうかでかなり悩んだようですね。

なので、40年後の1996年には、新訳を本人が出しています。それがこちら。

これも素晴らしい翻訳ですが、サイデンステッカーは40年後の1996年に再翻訳をしています。1996年の翻訳では冒頭の2文は次のように訳されます。

“The train came out of the long tunnel into the snow country. The earth lay white under the night sky.”
“Snow Country”, Yasunari Kawabata, Translated by Edward Seidensticker (1996)

 border は消え、into になります。

そうなりますと、ここでの「雪国」は、

「異界」というニュアンスになります。

彼の「国境」とは日常の世界と非日常を表す言葉なのでしょう。

これは、日本の「国」の感覚を表すものではないでしょうか。

うまく捉えたものだと思います。

 

ちなみに、川端康成自殺の理由はいろいろ言われていますけど、

実は加賀まりこに相手してもらえなかったから説もあります。

当時の加賀まりこのお写真がこちら。

 

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興味のある方は、調べて読み込んでみて下さい。

歴史の陰に女あり。

 

 

こんな事書いてるから、また怒られるんですね。

んで、なんの話でしたっけ?

 

ああ、そうそう、「国」の話でしたね!

 

いやあ、年を取ったせいか、イマイチ頭の回転が悪くなっちまってね。

悪気はないんですよ。

 

ふざけているだけで。

 

(そんなことやってると、ロク死に方できませんよ!ロクな大人になれなかったんで問題なくクリック!)

 

 

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