マン島での道 その9 スーパースポーツクラス2
近所の家の前を、
時速300キロのオートバイが駆け抜けてゆく。
この非日常の世界を、
文章で表すのは、難しいでしょうねえ。
写真も、もっと難しいでしょうし。。
まずは、最初のレース、スーパースポーツクラスのゴールです!
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これは観戦場所によっては、
見る方も命懸けと言えるかもしれない。
次から次へと、
目の前をマシンが走り過ぎていく。
皇居から松本城までを、80分で着く速度で。。
いや、ここは、もっと出ている。
全員が、300km/hを超えているのだ!
ホームストレートを全開で駆け抜けるのは、
別にマン島TTに限った話ではない。
どのサーキットレースでも当たり前の光景である。
だがこれほど幅の狭いコースで走るマシンを、
この距離感で見るのはまさに
圧巻!!
なのにこれがなかなかに伝えづらい。
なんとか捉えた画像など確認してみると
普通に民家などが背景にあるため、
街中を暴走車両が走っているようにしか見えない。
コンビニの前でアイスコーヒーを飲んでいるとしよう。
店の前の県道を、300km/hのオートバイが、吹っ飛んでいくのだ。
手を伸ばせば、さわれそうな距離のところを。
それにしても
彼らは本当にこのコースをまわって戻ってきているのか。
そしてこの先、あと3周も走るのか。
余りにも現実離れした目の前の状況にオレは
圧倒されていた。
観客の熱狂ぶりも凄まじい。
目の前を通り過ぎるマシンのどれがどの選手なのか、
どれが先頭で最後尾はどのマシンなのかまったくわからない。
いや、今となってはどうでもいい。
それは問題ではないのだ!
ここで走っている奴らは皆、同じだ。
人として
何かがぶっ壊れていて、
そして何かが飛び抜けている。
見ていてゾクゾクする。
そんな奴らが走る様を時折、
カメラのシャッターを切りながら目で追いかける。
気が付けばレースは終了していた。
スーパースポーツクラスは、
本命であるマイケル・ダンロップの優勝で幕を閉じた。
ガイ・マーチンはどうやらこのクラスに、
エントリーしていなかったようだ。
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レーサーは、もちろん勝ちに来てるんでしょう。
レーサーですからね。
観ている方は、もうその熱気にやられてしまうんでしょうね。
うーん、カッコイイ!
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