CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。少しもの知りになれるかもです。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

神戸元町物語 高架下伊達男の虎の穴 ミスターボンド

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 神戸に住んでいて、

www.motoko2.com

このお店を知らない男は、

基本的にかっこ悪いと断言していいのだ!

 

憧れのアメリカがそこにある。 神戸に残る唯一のトラッドショップ MR.BOND 神戸元町モトコー2番街 - From 神戸・芦屋・西宮

このブログ主の言ってることは、すごく分かる!

 

 

創業は、昭和21年。

今の主は二代目で、三代目が修行中。

俺は、先代、つまり初代から随分叱られたりして、

メンズファッションを覚えていったのだ。

 

昨今、「楽に」「自分らしく」「自由に」とか、

まさしくわかってない、叱ってもらえなかった男性が増えているようだ。

 

メンズファッションは、有象無象の決まりごとのある、

本来、不自由なものなのだ。

不自由故、ネクタイの結び方や、靴の種類、シャツの色、

その組み合わせで、光ろうとするものなのである。

 

先代は、変な服を着てゆくと、コンコンと説教をし、

隅々まで、どこがいけないのか教えてくれた。

しかし、叱ってもらうには、まず顔を覚えてもらわねばならない。

そのためには、キメてゆかねばならなかったのだ。

全く分かってない頃は、完全に無視されててたわけだ。

 

ビームスやユナイテッドとか生まれるはるか前、

まだVANさえ存在していなかった時代。

空襲で焼け野原になった神戸の街を、

先代は有り金はたいてスーツで瓦礫の中を歩いていたのだ。

 

ボロしか着ていない人々の中、闇市の裏通り、

危険だった中華街、そんな中をソフト帽にウィングチップで歩いていたのだ。

作った服は、すぐに体に合わなくなったらしい。

食べるお金がなく、痩せこけていったのだ。

 

それでも、先代はスーツを新調した。

そして店を開いた。

 

そんな先代は、気に入ってくれると、これでもかと褒めてくれたりもした。

 

「兄ちゃん、身だしなみはまずは、心根からやな」

 

今でも思い出すと、ぴりっと引き締まる気がする。

先代への敬意もあり、今も俺はボンドに通う。

店の隅々に、先代の思い出がある。

決してモードな店ではない。

ただ、生き抜いてきた歴史がある。

 

ネクタイの結び目をノットと言う。

このノットを10種類くらいは覚えて、その上で自分の好みのノットしか結ばない。

そいうことを、粋と呼ぶのだと、先代は教えてくれた。

 

そのボンドも、高架下の再開発で今後は不透明だ。

 

この店に集う客たちは、いろんなことに詳しい。

生半可な知識では、お喋りもできない。

ただ、敬意を持って接すれば、丁寧に教えてくれる。

 

世の中には、教えてもらわねば分からないことのほうが多いのだ。

自分の力でわかった気分になるやつは、そこまでのやつだ。

 

質問は、「何を」問うかは大事なことじゃない。

いつだって、「誰に」問うかで、出会うものは変わってくるのだ。

たいてい、バカのほうが偉そうにしている。

そういうものに、かまっているヒマは無いのだ。

 

踵を引きずって、だらしなく歩いて、スマホの画面でも見てればいいさ。

胸を張って歩くには、それ相応の準備がいる。

誰でもできることに、カッコイイものなど無いのだ。

 

(いや、そうでもないよ、と思ったそこのあなた!そうかもしれないのでクリック!)

 

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