ジョニーは戦場へ行った できれば原作も!
この映画は、当時特徴的だったある手法を用いています。
現実の場面はモノクロで、ジョニーの回想はカラーで描かれているのです。
そこを分からないと、ちょっと観づらいと思います。
これも、反戦映画の名作だとか、まあそういうのが定説ですけどね。
私、違うと思うんですよ。
「アニーよ銃をとれ」の原題「Annie get your gun」は、
「Johnny got his gun」この映画の題名をパクったのでしょうしね。
腹を立てた原作者ダルトン・トランボがリベンジした、
一種のパロディなんじゃないかと思えるんです。
随分とシリアスなパロディですけれども。
彼自身がこの映画の監督ですからね。
この、Get your gun! ってのは、兵隊募集のキャッチコピーで、
結構昔から使われていたんです。
まあですから、決めてかかってはいけないんですけどね。
ちなみに、Johnny とは、日本語で言うところの「太郎」みたいな意味です。
全ての男の子を表してるんですね。
ちなみに、原作者のダルトン・トランボは、あの「ローマの休日」の脚本家でもあります。
「パピヨン」の脚本も彼です。
もう、なんというか、徹底的にやる人なんですね。
「ジョニーは戦場へ行った」の原作は傑作です。
映画よりもっと深く描いてあります。
有名な「釣り竿をなくしたジョニーと父親の会話」は映画にはありません。
この見事な描写は、映画と合わせて読まれる価値があります。
人間とは何か?
その真摯な問いかけの前には、
反戦がどうのとか、
かわいそうとか、
そんなことより、もっと深いところで考えろ!と突き刺さってきます。
梅雨のしんみりした午後、いかがでしょう?
物思いに耽るなんてレベルより、もっと深く突き刺さりますよ。
実は、私たちも、気づかれないモールス信号を送っているのかもしれませんよね。
毎日ね。
(You Brave! , Get Your Click!!)
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