CHUFF!! チャフで行こうよ。

もう、何でもありです。ヒマつぶしにどうぞ。

CHUFF!!ってのは、「おっ、なんかいいよね!」って意味です。チャフっていきましょうよ!

マドレーヌの香りと、サン=テグジュペリ

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ここは大人の部屋です。

分け入る勇気のない方は、続きを読まないようにして下さい。

 

さあ、どうします?

 

(引き返すなら、今です!)

 

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私、

そう、私

私は自分を慰めようとする

私は、それが私にしかできぬこと

それを知ってしまった

他者にそれができるなら

「他慰」という言葉があるはずだ

だが私は知らない

きっとそれは、存在していないからだろう

 

私、

そう、私

私は自分で夢を見ようとする

他人が、それを見てくれぬ事を

私は知ってしまっているのだから

私は朝コーヒーを飲むように 

あの快楽を夢想する

勃起など、後追いででてくる鼻水のようなものだ

 

君は疑問に思うだろう

自分で自分を慰めることの、その哀しみについて

ところがどうだ

私は、永久にこの恋を手放す事は無く

指はまさぐり続ける

冬の布団の中だけではなく

映画館、教室、トイレ、路上、車の中、台所、

仕事場、教会、神社、寺、女の部屋、友人の部屋、

 

思いつく限りの場所で、私は自分を慰めた

同じ数の場所で、女に触らせ、舐めさせ、そして入れた

 

しかし、それが何だと言うのだ

私は思う

それが、あれの代わりになどなるものか!

 

私の煙草

私のリキュール

私の女

私の生活

そして私のあれ

 

一日履いて柔らかくなった靴下に、あれを入れる

そして私は扱く。

形も無い永久の女のそこに這いつくばり

そして小さな死を体験する 

その靴下を自分で洗って、また自分で履く

どうやら命の半分であるらしい、数億のタンパク質群

それを吸収し続けるコットン

私は毎日、命の半分の骸を足で踏みつける

私のタンパク質の固まりは、ゴミ箱へではなく

海に帰る

 

私の生活、

それはその永久機関

何故永久か?

その答えには、

二人の歴史的飛行機乗りの言葉にまかせよう。

 

一人はチャールズ・A・リンドバーグ

「孤独な鷲」と呼ばれた男

彼は父親から、こう言われて育ったという 

 

One boy is a boy ,

一人でいられるのが男だ
Two boys are half a boy ,

二人でいるなら、それは半人前の男だ
Three boys are no boy at all .

三人でいるなら、それはもはや男じゃない

 

その彼はこうも言っている

上空から見る下界は、
人間の目にはあまりに美しく、
あまりに素晴らしく、
あまりに遠いように見え、
例えるならば、死に臨んで橋をかける、
人生の終わりの幻想のようでもある

 

射精する度に、

いや、その前に、

会った事も無い永久の女と、

呪いのような、注挿を繰り返している時、

その髪の毛や、

吐息や、

体臭が私の中に住み着き、

ヘソや、指や、鎖骨にまで、

響き渡る

その度に

私の「それ」は地べたを這いずる身体を捨てる

荒い息の中で、その私が経験するもの

それは次の快楽への、狂おしい期待と

既に知っている、失望への予感

 

サン=テグジュペリがこう言っている

「着陸は常に幻滅である」

 

相手と身体を交わらせる

 

夢の中では、空を飛び

この世の中では、土星の上まで、飛ばさせる

 

いずれにしろ、また直ぐに飛び立つ

着陸の幻滅、それさえも忘れてしまわないうちに

 

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(そっとあちこちクリックでテイクオフ!!本気で嬉しくタッチダウン!)