「冒険」、まあ誰でも知っている言葉ですね。
改めてこの字を観察してみると、なかなか面白いものです。
「冒」は「おかす」と言う意味であるし、
「険」は「けわしさ」であろうし、
となると「けわしいものをおかす」という意味になりますね。
成る程、
「冒険」とは「険しいことに立ち入って行く」ことを注すようであります。
となれば
「冒険者」はそういうことを、あえてやる人でなければならないですね。
ここで大切なのは、「あえて」ということのようでありますね。
つまり、「たまたまね」とか「知らなかったんだよ」は、
「冒険」としては論外となるりますし、
もちろん「冒険者」のとるべき行動でもありません。
そこで考えてみたのです。
私は今まで「冒険」をなす「冒険者」であった時があるだろうか、と。
どうもないような気がするんですよ、これ。
私は他人が聞けばひっくり返る程笑う話しや、
罵倒される程の酷い事や、
破廉恥きわまりない事をしてきたとは思います。
しかし、それは己の無知による、
単なる「逸脱」ではなかったであろうかと再考したのであります。
きっかけは数日前のことで。
旧友と仕事の話しを電話でしていて、私なりの目論見と言うか、意見を言ったわけです。まあ、職業人なら、みなすることです。
ところが、友人が
「いやあ、8マンちゃんも大人になったよね。時間って凄いね」
と本気で感心されたのであります。
その時私の胸に去来したのは、なんと言うか複雑な感情であったのですよ。
「あっ、俺、大人になっちゃった」
何と言う事であろうか!これではいかんではないか!厄年を遥かに超えた私が、
今更大人になってどうするんだ!
既に手遅れなのであるから、潔く「ガキ」として天寿を全うする予定ではなかったのか、8マンよ!
ならば、今こそ「冒険」の時なのでありましょう。
そう、「冒険」は少年を「大人」にするのではなく、
「男」にするための行為です。
この辺りの言葉の概念は難しいのですが。
非常に主観的に考えてみると「大人だね」と言われると腹が立つ。
「ガキだね」と言われるともっと腹が立つ。
「男だね」と言われると、
コッパズカシイが奇妙に嬉しい。
ああ、鼻毛も陰毛も白いのがある年齢の私が、
一体何を考えているのでありましょうか。
(つづく)
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