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清々しいほど、ぬぐいされないらしい事 イギリスのお話

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スコーンって、ありますでしょ?

 

「焚き火の男」が向かっている(まだまだだけど)

イギリスで非常に好まれている食べ物ですよね。

 

なんというか、あのスカした食べ物。

 

あれねえ、私ちょっと苦々しい思い出がございましてね。

 

 


スコーンというものは、クッキーのような、

パイのようなものでございましょう?

しかもエゲレスの。


かの国の方と、さして美味しくもない紅茶を飲んでいた時のことです。

ロンドンの、ちょっとしたホテルの中のカフェでの話ですわ。

 

ほんと、彼らは紅茶は大好きなくせに、

かなりのホテルでもどうでもいいのしか出しませんね。

 

あのエリザベス女王が、ティーバックの入ったカップを持ってる写真見たとき、腰抜かしそうになりましたしね。

 

おおらかというか、どうでもいい、というか。

まあ、イギリスの家庭料理を考えるに、さもありなんなわけです。

 

そんなお国でですよ、

私がスコーンを千切り、クロテッドクリームというバターのようなものを、

少し塗っていたところ、

奴等は本気のレイシズム(多分)を見せたのでございますよ。

 

 

グリーングレイのガラス玉のような瞳から、

すべての感情が消え失せたようなと申しましょうか。

あれ、さすがグレートブリテンです。

露骨に出ますね。かくしようがありません。

 

ああ、夏目漱石がやられたのは、この目じゃないかと思うわけです。

フランス人の冷たさとは、また違いますね。


私ねえ、まだ若かったものですので

 

「おい、お前の国は島国で、ローマに征服された田舎者だろう。なに気取ってんだ!」

と言ったわけです。あえて、local islands とか使ったりしてですな。

今となっては、お恥ずかしいはなしでございますが。


すると彼は我に返ったようで、

「ああ、すまない。悪気はなかったんだ」と言い、こうも付け加えました。

「ぼくは、日本人を見下すような人間ではないとわかってほしい」

「ボクは日本人ではあるけれども、その前に8マンでもあるんだよ、知ってるかい?」

「もちろんさ。君は遠くの島国から来た、ってことも知ってる」

「ここも島国だろ?」

「まさか!ここはヨーロッパだよ」

 

きっと、悪気ないですよ。

いい人でしたし。

 

スコーンの千切り方を教え始めたんですわ。

あれは、上下に分割して、その間にジャムやバターをぬり、

それを戻して「ちまちま」食うもんだと。

 

 

まあ、魚と芋のフライしか知らない奴らが、偉そうにねえ。

と思いましたねえ。
現王朝なんざ、バイキングの子孫が乗っ取ったものですのにねえ。

とか、急に私の中でも、そういう感覚が出てきたのでございますよ。

 

しかし、不思議な事に、清々しさと申しましょうか、

不思議な爽快感があるものですねえ。

 

他の国でも、多かれ少なかれあるにはあるのですが、

なんというか、もうちょっと重い。

湿っているというか。

 

しかし、あの国だけは、妙に清々しい。

後悔はあるけど、迷いはないんだろうな。

 

 

私、好きですよ、あの国。

 

 

 

それ以降、私、スコーンを食べる輩を見るたびに、

「君、イギリスではね」

と感情のない目で言うように心がけている、いやらしい大人になりました。

 

 

「まさか、知らなかったのかい?」などと言いながら。

 

 

 

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