古い車ってのは、一人じゃ走らせられないんだ。
いくら、知識や技術があっても、いろんなひとのお世話にならなきゃいけない。
まずは、パーツ屋さん。
パーツがなければお話にならない。
そして、信頼できるメカニック。
これが、何より大切かもしれない。
いくらがんばたって、彼らの経験には及ばない。
だって、そういう人たちが、
これまでも、古い車を守ってきたのだからね。
彼らは、たいてい頑固者で愛想も悪い。
それは、彼らの問題じゃなくて、
彼らが出会ってきた、悪いオーナーのせいだとおもう。
古い車に乗っている、嫌なオーナーはたくさんいるよ。
文句ばかりだったり、偉そうだったり。
まあ、いろいろだね。
自分を助けてくれるメカニックの人は
偶然めぐりあったり。
探して探して出会ったり、
もう、どうしようもなくて、あきらめたりね。
でも、この人と思ったら、その人について行くべきだ。
全幅の信頼をおくべきだろうな。
もちろんお金のことはいいっこなしだ。
手元にお金があろうとなかろうと、
ちゃんとした仕事には、値段をきいちゃいけない。
それができない時は、
ぼくが古い車を手放さなくてはいけないってことだ。
それがいやだから、
がんばって働いて、お金を作らなきゃいけない。
いいメカニックは、そういうのをちゃんと見ていてくれる。
古い車に乗るということは、
信頼できる人間関係をつくるってことなんだよ、
きっとね。
「お互い人間だからさ、気持ちは大事だよ」
「情もわいてくるよ、なんとかしてあげなきゃ」
「きれいにしてる車はさ、こっちも気合いはいるよ」
ぼくが出会った、腕のいいメカニックは、みんな同じことを言う。
困った時に助けてくれる人。
それを作るには、ふだんのちゃんとしたつきあいができなきゃいけない。
エンジンだって同じだよ。
ブオン、と一発でかかれば、一気にごきげんさ。
苦労なんてふっとぶさ。
本当にふっ飛ぶよ、いろいろさ。
まあ、かかればね。。。
なにかとお世話になっております。。。今度また賄賂お持ちしますね。。。
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