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結婚とは何か? その4 日本の「結婚」の特殊性

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ジューンブライドの6月です。

「結婚」についてのお話も、既に4回目になりました。

 

長くて読めねえよ、三行でよろしく、

で結局なんなの?、

 

とか思われたあなた、

どうぞ見切り発車して下さい。

あなたの人生です。

楽しんで下さい。

 

 

 

いいですか、ものを考えると、

たいていはややこしいのです。

その向こうへ行くと、

もやもやが晴れるどころか、

もっともやもやします。

 

でも知りたい!

と思われる方だけ、

先に進んでください。

 

○「契約」について考えてみましょう!

 

ではここで、あらためて「契約」について考えてみます。

 

契約というのは、

様々な考え方ががありますが、

私たちは法律のある国に

住んでいますから、まずはそこからです。

 

実はですね、「法律」という言葉は

日本で作られた考え方ですね。

間違いありません。

日本独特なんです。

 

世界的には「法」はあっても

「法律」はないんです!

 

ではこの「律」ってなんだと思います?

すごく簡単にいうと

 

「まあ、だいたいこんな感じでいこうよ」

 

ってことです。

なんとなく、そうしよう、みたいな感じ。

これは古代中国にもないことはない、

ってくらいです。

ってことはですよ、どうにでも使える

いい加減な言葉でもあるんです。

 

なにかと話題の憲法9条もそうですね。

どうみても、自衛隊

9条の両立は無理があります。

 

ここで「法」の世界だと、

自衛隊を廃止するか、

もしくは9条を廃止して

軍隊を認めるか、

 

そうしないとツジツマがあわないんですね。

でも、「律」が入ると、なんとなく

 

「そんな厳しく言わなくてもいいじゃん。自衛隊も役に立ってるし、憲法9条もいるような気がするし」

 

となれるわけです。

 

 

この、ある種のいい加減さ、

というか、フレキシブルな感じと言いますか、

これを西欧世界は認めない訳です。

実際は、あちらもかなり

いい加減なんでしょうけど、

一応体裁としての前提を

無理矢理にでも整える感覚なんですね。

 

 

これに一番特化しているのは、

なんとなく生真面目なドイツかなあ、

とかイメージしません?

 

違うんですね、実はフランスなんです。

長い間、国際法なんかは、

基本的にフランス語で書かれていました。

 

中年以上の方は、

昔のパスポートの裏表紙はフランス語であった

ご記憶もあるとおもいます。

 

「法」を専門に扱う学問を

「法学」といいます。

少し前まで、これを志す人は

フランスに留学しなければならなかったほどです。

 

なぜフランスがそうなったかは、

これまた長い話なので、

別の機会にします。

 

ただ、フランス語は

ひどくあいまいさを嫌う言語である、

ということは大切です。

そこで決められた「契約」の意味が、

その後世界のスタンダードになるわけです。

 

 

では、やっと前提の話が終わったので、

「契約」を簡単に説明します。それは

 

「双方の合意を得た上で成立した、拘束力をもつ関係構築」でしょう。

 

なーんだ、と思った方。

甘いです。

この文章から「法律」の

感覚になれているわたしたちは、

一方的には終われない、

なんかそれは

 

「筋が通らない」

 

と思ってしまいますね。

 

違うんです。

契約が合意の上で成立した以上、

一方が「やってられんな」と言ったら、

実は「合意」がなくなるので、

契約は解消されます。

合意がない訳ですからね。

 

 

どうです?そう考えると、

とても危ういものだと

思いませんか?

あちらさんでも、当然もめるわけです。

そうなると「法」の下で戦うわけですが、

 

それは契約の維持を争いません。

 

「契約」は終わったのです。

残務処理に突入して、

分け前を争う事になる訳です。

 

いやあ、清々しいほど

好戦的ですね。

 

 

これを結婚について当てはめると、

契約の終了は、当然「離婚」です。

 

一方が、「もう、やめやめ!」

と思ったら、基本的に

離婚が成立しちゃうんです!

 

マジですか?

大まじめです!

 

日本の「調停」とかは、

外国人からすると、

訳の分からない世界なわけです。

彼らの思考に、話し合いの結果、

離婚を回避するとかの選択肢は

基本的に論理的にありえません。

あるなら、そもそも「離婚」とは

なっていないわけですからね。

では、彼らはなにを争うのでしょう。

 

既に述べたとおり「分け前」です。

 

結婚すると、通常

二人の財産は「共有」となります。

方や1万円、方や1億円の財産があるとします。

 

離婚時には基本的に

5千万5千円の分配になります。

 

いや、これ凄い話でしょ。

どっちが言い出しても

そうなるわけですから。

日本の感覚では、

それはないですよね。

非のある方が責任を取るとかなりません?

それは「法律」であって、

「法」ではないのです。

 

この考え方をもうちょっと押し進めると、

「共有財産」を「等分できる関係」って、

いわゆる夫婦でなくても

成立するんじゃねえか?

と考える人も出てきます。

 

そうです、それを「結婚」とするなら、

男女でなくてもいいじゃん?

となれば同性婚が成立する

基盤となる訳です。

 

理論的には可能ですね、それなら。

 

日本の同性婚のイメージは、

やはり男女の結婚の形を同性で、と、

入籍を基盤にします。

そもそも戸籍制度は日本しかないわけで、

そんなものに拘るのが、

いかに洗脳されてるかってことです。

しかし、あちらさんは違います。

 

さすがは鍛え抜かれた資本主義と

へ理屈の文化である西欧は、

建前への気合いが違いますね。

 

結婚は、共有財産の成立と、その分配権と相続権を、血縁なしに成立させる対等な関係の契約である

 

となるわけです。

 

もう、ここまでくると、

日本の「結婚」とはかなりズレてきていますね。

もちろん、全ての国が

そんなことがあろうはずもなく、

歴史的にどこでどう変わったのかとか

書き出すと、もううんざりする量に

なると思うので、これまた別の機会に。

 

こうなってくると、

 

「愛し合う二人がともに生活をやっていこうとすることが結婚である」

 

とかいう甘ったるい感覚が、

いかに「なんとなく」であるかが

理解されると思います。

 

どちらが良いとか悪いとかではなく、

違うものなのだ、という事をご理解下さい。

日本の結婚への考え方は、かなり特殊というか、

オリジナルなものだと思いますね。

 

「法」の世界では、

公序良俗なんて概念ありませんからね。

それは。「法律」の世界であって、

「法」の世界では存在しません。

それは論理の世界で

「恣意的に理解される認識」

とか言うんですよ。

 

もし、あるとすれば、

国家が因縁をつけるために、

わざと作ったものです。

 

こういうところ、やつら、

細かく突っ込み合いしてるので、

 

「修正第〜条」

 

とかで、突っ込みをかわす

喧嘩をしているわけです。

 

では、次回のテーマは何かというと、

少し生臭くいきます。

「浮気」をどう扱うか、ということです。

これ、ものすごく厄介な話と言うか、

「法」の中でどう扱われるか考えると、

????となるんです。

 

ではまた。

chuff.hatenablog.com

 

(戸籍なんかなくたって、実は国家運営問題なし。江戸時代もなかったんだし!)